
熱溶解方式 Pro3 HS
Raise 3D よりPro3 シリーズのハイスピード型である「Pro3HS」が登場しました!
Pro3 HS は従来のPro3にアップグレードキットを用いた造形を上回るハイスピード造形への対応が可能となりました。
Pro3 のアップグレードキットにはないハイスピード造形へ特化した機体であると共に、従来の混合繊維造形やエンプラ造形の丁寧さを持ち合わせユーザー様を満足させる機体です。
Pro3 と比べてビルドプレートやノズル部分の他、材料挿入口も外部から大型スプールを使用する事を想定した設計へと変わりました。
これによりハイスピード造形と大型造形への適応性が更に向上しました。
Pro3 HSスペック
Pro3 HSは他社機よりも30%~70% 早い造形スピードを備えた3Dプリンターです。
造形サイズは300×300×300mm あり、大型の造形物を他社機よりも早く正確に造形します。

スペック表
Pro3 HS | |
造形方式 | 熱溶解方式(FFF方式) |
---|---|
最大造形サイズ (幅 x 奥行 x 高さ) |
300 × 300 × 300 mm (Plusは高さ605mm) |
積層ピッチ(Z軸解像度) | 0.05~0.6mm |
XY軸解像度 | XY軸0.78125 Z軸0.078125 ミクロン |
平均造形速度 | 70m/s |
最高造形速度 | 350m/s |
フィラメント径 | 1.75mm |
プリンタ重量 | 56.2㎏(Plusは66.6kg) |
プリンタ寸法 | 620 × 626 × 760 mm (Plusは高さ1105) |
ソフトウェア使用環境 | Windows XP以降 Mac OS X 10.7以降 |
利用可能なファイル形式 | STL、OBJ |
特徴
Hyper FFF®のコアテクノロジー
Hyper FFF®のコアテクノロジーとは?
このアルゴリズムはヘッドが高速で方向転換するたびに、最適化された加速度パターンを計算し、過剰な振動を吸収します。
ヘッドの固有振動数を測定し、1つの加速命令を2つの等価な加速に分割、2つの逆振動波を生成し逆相で自身の振動をキャンセルすることで、ハードウェアはそのままに、ヘッド自身の摩擦と振動を最小限に抑えることができます。

驚異的スピード:同系統機種よりも圧倒的な速度
多用途:業界トップクラスの素材
操作性:直感的に操作を習得
信頼性:高速造形でも安定した造形
ハイクオリティ造形:製品と同等のクオリティー
Hyper Speedフィラメント
Hyper Speedフィラメントは、高速化に耐えながらも、
高品質を維持できるようにデザインされています。
分子量の最適化とバランス調整により、Hyper Speed ABSとHyper Speed PLAは、
高い流動性と低い熱容量を実現し、溶融と冷却の両方の高速化を実現しました。
結果として、Hyper Speedフィラメントでプリントしたパーツの表面品質は滑らかで、シャープなディテールもほとんど維持できます。

RFIDを用いたフィラメント管理
RFIDフィラメントセンサーは、フィラメントの種類を識別し、造形パラメータを検証して誤った材料の使用を防ぎます。これにより、ユーザーが造形ジョブをチェックする時間を短縮し、効率性と造形成功率を高めます。(この機能は、スプールがRFIDタグをサポートした時点で利用可能になります。)

改良されたビルドプレート
新しいビルドプレートは、より均一で強力な磁気吸引力でモデルの反りを抑制します。従来のモデルより1mm薄くなったことにより、100℃までの加熱を2分短縮し、待ち時間が短縮され造形効率が向上しました。

ニーズに合わせたフィラメント検知機能と供給口
フィラメント検知方法を従来の光学式から物理センサ方式へ変更し検知をより確実にしました。
また、材料の供給口を外部からの大型スプールに対応できる様に増設した事で高速造形で大量にフィラメントを消費しても交換の手間を減らせます。

クローズドループ・モーターによるモーション・コントロールのアップグレード
エクストルーダーの精度をさらに高め、動作精度を安定させるため、Pro3 HSプリンターには、ダブルダイアフラムカップリングと最適化された軸構造とともに、クローズドループ・ステッピングモーターが新たに搭載されました。このクローズドループ・ステッピングモーターは、ステップを失うことなく精密な高速造形を可能にし、正確な動作制御を保証します。そして動作音は27%以上低減されます。

造形用材料
Hyper FFF スタンダード テクニカル エンジニアリング フレキシブル 強化混合繊維 サポート材
造形のニーズに合わせて様々な材料を提供
Pro3 HS 対応材料
Raise3D│Hyper Speed PLA(高速造形用)

高速造形用に樹脂の分子量と流動性を向上させました。
これにより通常の3~4倍の送り速度でも安定して樹脂が溶解し、また押し出し後の樹脂は短時間で安定して冷却されます。その為、Hyper Speedフィラメントでプリントされた造形物の表面は滑らかでエッジ部分などもシャープな品質を維持することができます。
樹脂の分子量を調整したことで、層間接着性が向上しZ方向への引張強度が上がりました。
Raise3D│Hyper Speed ABS V2(高速造形用)

分子量と剛性が最適化されたHyper Speed ABS V2フィラメントは、より速い溶融と均質な冷却により、最高300mm/sの速度での印刷が可能です。従来のHyper Speed ABSフィラメントと比較して層間結合を改善し、反りがより低減され、かつ優れた耐熱性を持ちます。
スライス/造形にはVersion4.4.3Alpha以上の最新のideaMakerが必要です。
Raise3D|PLA

PLA(ポリ乳酸)は生分解性・非毒性のバイオベースによるフィラメントです。造形が簡単で失敗も少なく再現性が高いことから3Dプリンターで最もメジャーな材料です。樹脂の収縮も少ないため、設計、試作品、治具などの精度が求められるプリントパーツにお勧めです。
Raise3D|ABS

ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)はPLAよりも耐熱性に優れている他、強度を要する試作部品や機能テストにお勧めです。研磨・塗装も可能なため、後加工を必要とするモデルにも対応しています。
Raise3D | TPU95A(フレキシブル)

TPU(熱可塑性ポリウレタン)は、柔軟性と弾力性のあるフィラメントです。ゴムのような弾力性、耐久性により衝撃吸収性とソフトタッチ面が求められる用途に適しています。
クリアであるナチュラルカラーもラインナップに追加されました。
RAISE3D 日本 OFP(オープンフィラメントプログラム)
RAISE3D 日本 OFP( オープンフィラメントプログラム ) とは、自社純正のフィラメントに限らず、日本の顧客のニーズに応じてサードパーティーのフィラメントをリサーチし、日本国内で造形テストを実施後、フィラメントと造形パラメーターを顧客に提供します。また通常純正以外には保証は適用されませんが、 このプログラムを実施することによって提供されたフィラメントも、保証対象とされ、顧客への3Dプリントソリューションを実現します。現在、40種類以上のフィラメントが使用可能です。

FAQ
Q:Raise の過去製品で使用していた材料は使用できますか?
A:使用可能です。
Q:Hyper speed と付いている材料と付いていない材料の違いは?
:高速造形に対応している材料かしていないかの違いです。
Hyper speed とついている材料は高速造形用に樹脂の分子量と流動性を向上させた専用の材料です。
Q:Pro3(無印)のノズルヒーターはPro3 HS でも使用可能ですか?
A:使用可能です。
この他にもビルドサーフェイスも共通して使用可能です。
Q:強化混合繊維を使用する際はそのまま使用できますか?
A:ノズルの交換が必要です。
強化混合繊維は通常のノズルでプリントすると繊維がノズルを削ってしまう為、専用のノズルが必要です。
0.4mmか0.6mmのSICノズルが必要となります。
他、ご不明な点等ございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。