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キャスタブルレジンを実際にキャストする

キャスタブルレジンとは

キャスタブルレジンは光造形の鋳造用レジンの1つで、レジンにロウが含まれており高温環境下では燃焼する性質があります。

ただのレジンでも高温環境下では燃焼しますが、キャスタブルレジンは燃焼の際に煤やクラックが起きにくく鋳造に向いたレジンです。

鋳造と言っても方法は沢山ありますが、ロストワックスが一番効果を発揮しやすいです。

ロストワックス鋳造

ロストワックスとは金属にしたいモデルを石膏に埋めて焼き固める際にモデルを溶かして空洞にします、そこへ金属を流し込んで石膏を外せば金属モデルが完成するといった方法です。

主にジュエリー系の方々が使用される鋳造方法で、細かい意匠や薄い部分を精密に造形出来る特徴があります。

実際にやってみた

こういったレジンを販売する販売代理店が実際にレジンを使用して試すといった試みを行う事は中々ないと思います。

という訳でDFCでは実際にロストワックス鋳造を行ってみました!

今回は円柱状のピストンウェイトを鋳造します、金属はアルミと鉛を使用してそれぞれ比較します。

鋳造工程

まずはモデルの造形です、Form3でキャスタブルWAX40レジンを使用して造形を行います、キャスタブルWAX40レジンは通常のキャスタブルレジンよりもロウの含有量が多く鋳造が容易なレジンです。

ピストンウェイトの形状は直径2cm程度の円柱に直径3cmの板がついた様な形状です、石膏で固める際に固定する湯口部分も併せてモデル化して造形しました。

造形後はアルコールで洗浄を行いますが2次硬化は不要です。

次に造形物を石膏に埋める工程です、石膏に水を入れて混ぜた後に空気抜きを行いモデルを埋没させます。

水分が完全に抜けるまで最低でも1日はかかりますので一先ずは放置です。

乾燥後はいよいよ焼きます、電気炉に石膏を丸ごと入れてバーンアウト通りの昇温を行います。

おおよそ600度を超えたあたりでキャスタブルレジンの燃焼が始まります、換気扇を全開にしないと部屋が煙たいです。

800度程度でアルミや鉛を溶かし始め鋳造の準備を行います、金属がが溶けて液状化したら準備完了です。

電気炉から石膏を素早く取り出しモデルが溶けているかを大まかで確認します、大丈夫そうならそのままアルミを流し込みます。

本来ならここからガス抜きを行わなければなりませんが設備が無く今回はそのままです。

鋳造結果

鋳造した結果は両方とも鋳造が出来ました、しかしアルミに関しては表面に鋳巣が出来てしまっています、ガス抜きが出来なかったので仕方ない部分ではありますが少々気になります。

鉛の方は鋳巣が少なく表面も綺麗に出来ています。

 

鋳造の有用性

今回作ったピストンのウェイトは1個づつですが、プリントさえしてしまえば何十個と量産が可能です。

もし既に鋳造設備があれば直ぐに鋳造を行うことが出来ます、しかも中子等も一体で造形した状態で鋳造が出来ますので手間も少なく済みます。

ご興味がある方はこちらより、是非ご相談下さい。

 

 

 

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