Formlabs から新機種である「Form4」が発表!
弊社で取り扱っておりますFormlabsの製品に新しくForm4が加わりました。
こちらはForm3とは違いLFD(Low Force Display)と呼ばれるディスプレイ投射型の光造形になります、形式としてはLCDに近い造形方式です。
Form3との違い
From3はレーザーをガルバノミラーで反射させてレジンを硬化させる方式でしたがForm4ではディスプレイにUVを投射して面で積層を行います。簡単に比較しますと各積層を固める方式が線(SLS)か面(LFD)かという違いです。
LFDでの造形は面で積層を硬化する故に造形物の体積が増えても造形時間が変わらないという利点があります、これによりForm3よりも遥かに造形速度が速くなり凡その造形物は2~4時間程度で造形が完了してしまいます。
ビルドプラットフォームもForm3と比べて横に広くなっており、大きいモデルを倒して造形するニーズに応えています。
この他消耗品がForm4専用品として発表されており、レジンタンクとカートリッジがForm3より保管と廃棄が行いやすい形となっています。
他社LCD方式の3Dプリンターとの比較
他社LCD方式の3Dプリンターは多くが10万円~20万円程度の販売価格で発売されているのをよく目にします、Form4と比べると格安に見えるかもしれませんが本体性能を見て値段を比べるとForm4の方が使いやすくユーザーのニーズに応えた造形が出来るでしょう。
よく発売されている他社製品との性能比較を纏めてみました。
比較項目 | Form4 | 他社製品(複数製品の平均) |
造形サイズ | 20.0 × 12.5 × 21.0 cm | 10.0×7.0×15.0cm |
積層ピッチ | 25μ~300μ | 50μ~200μ |
解像度 | 50μ | 50μ |
レジンの種類 | 20種類以上 | 5種程度 |
造形速度 | 40mm~100mm/h | 25mm~70mm/h |
ソフトウェアの自由度 | フリーの専用ソフト、他機種混在化かつダッシュボード管理 | 専用ソフト又は課金制ソフト |
ハードウェアの自己診断 | 造形時のピーリング圧力検知、庫内保温、レジン自動補給 | 無し |
消耗品耐久度 | 75000層以上 | 30000~50000層 |
レジンタンクミキサー | 有り、自動攪拌 | 無し |
この性能比較から見て、他社製品と金額が高めではありますが造形時に必要な値段相応の機能が備わっています。
また、性能比較からでは伝わりにくい使用感につきましてもForm4の方が優れています、ソフトウェアであるPreform上で造形が成功しやすいようにアシストをしてくれる点やハード側の自己診断機能を始めとした各種自動機能が使用時の煩わしさから解放してくれます。