デジタルファクトリー 株式会社

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FUSE1の造形物にサンドブラストをする

FUSE1の後処理工程

FUSE1は造形した後に粉末を除去する工程があります、大まかな造形物であれば「FUSE Shift」にて粉末除去のほとんどが完了します。

しかし手作業で除去する関係上造形の細かいモデルは細部のパウダーを除去しきれません、ここで活用できるのがサンドブラスト装置となります。サンドブラストは細かい粒子を空気圧等で対象へ飛ばして表面を削る装置です。

通常であればブラスト装置はエアコン プレッサーとノズルが必要でそれぞれを揃えると中々な金額となります、幸いにも弊社にはエアコンプレッサーがありましたのでノズルさえ用意出来ればサンドブラストの検証が行えます。

ブラスト装置を製作する

無いなら作ってしまえるというのが3Dプリンターの強みであるように今回もサンドブラストのノズルをFUSE1で製作しました。

サンドブラストのノズルの機能を細かく分けると、エアーの挿入口とメディアタンクとノズルとメディアを飛ばすエアーの通り道が一体になった構造をしています。

途中でエアーの通り道が2つに分かれていますが、これはメディアを噴出した後にメディアタンク内が負圧となり出てこなくなるのをタンクにもエアーを送り加圧する事で防いでいるからになります。この様な複雑な内部構造は3Dプリンターでないと製造は難しくエアーの圧力にも耐えうる剛性を持たせるにはFUSE1しかありませんでした。

ブラスト性能の評価

ブラスト性能の評価は造形物の表面を覆うパウダー層を削ぎ落せるかどうかで評価します、FUSE1の造形物をブラストした場合はパウダー層が剥がれてパウダーが完全焼結した黒い地肌が見えます。今回はこの黒い地肌が見えるかどうかがブラスト出来たかの評価となります。

ブラストに使用するメディアは大きすぎる場合過度に造形物を傷つける場合があります、そこで目を付けたのがクルミの殻です。クルミの殻はバレル研磨のメディアにも使用されており、ブラストにおいても適度に固く研摩対象を壊さずに表面のみを研摩できます。

この他にもブラスト機は塗膜を落としたり錆を落としたり等の様用途もある為、こちらも評価検証していきます。

FUSE1の造形物をブラストする

先述のブラスト装置をFUSE1で造形したので早速造形物をブラストします、今回はシンプルなサンプルのケースをブラストします。

初めてのブラスト装置製作で経験不足からか実際にブラストを行うとかなり時間が掛かりましたが、最終的には目標とする黒い地肌が見えてきました。

3Dプリンターで3Dプリントした物の加工機を作るという内容でしたが、考え方次第で造形や運用の幅は広がります。

今回はFUSE1でブラスト機を作りましたが、メーカーからもブラスト機が出ていますので是非ご覧ください。

詳細はこちらからFuse Blast

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